「談話会」望田武司氏講演
報告 吉田 道人
2018.11.17 2018メール碁会通信(45)掲載

11月8日、札幌にお住いの望田武司さんを講師としてお呼びし、談話会を開催した。
お話いただいたテーマは、「北海道命名150年・名付け親 松浦武四郎」。会場は2年前の談話会 と同様にホテルニューオータニ内にある「紀尾井フォーラム」。この会場は、演台を中心に扇形ひな壇形式に座席が配置されており、どの席でも視界を遮ることもなく講演を楽しむことができます。
参加者は会員の親族、友人を含め35名でした。
講演は13時半からスタートし、 講演時間は1時間45分。 その後の質問で30分弱とパワフルに お話いただいた。150インチ大型スクリーンに映し出されるパワーポイントの説明資料は膨大な枚数だったが、それぞれ分かりやすく配置されており、画面は鮮明に映し出され、軽快なテンポで進められた。
武四郎は、「東西蝦夷山川地理取調図」の作成等大きな成果を残していますが、その背景にはアイヌの 人たちの協力があったことを知りました。アイヌ民族の人々と和人を分け隔てなく平等に接したこと、また、アイヌの民族の人々、その文化に接し、人類愛と言っていいほど愛情に溢れた行動をしたことに感動しました。講演が終わった時に感じた清々しさはこの深い愛情を感じたからだと思います。
講演のラストに、武四郎が首から掛けている大首飾りの説明がありました。現在、静嘉堂文庫美術館で「生誕200年記念 幕末の探検家浦武四郎展」が行われています。私も観てきましたが、見事なものでした。この首飾りは最長145cm、重さは3kg、玉の総数は243点。身長147cmの武四郎が首にかけ
た写真は、パワーポイントの資料にありましたが、再現された大首飾りは見事なものでした。大収集家 の武四郎のユニークな一面を知りました。来年の春に、松浦武四郎のテレビドラマ化が決定されているという情報も掴みました。楽しみにしてください。
講演終了後、「とても分かりやすく良かった」という感想を何人もの方からお伺いしました。
望田さん、本当にありがとうございました。 以上