2024メール碁会通信(49)
2024. 12. 7
ヤッター上野 ! 女流国際戦で優勝 日本勢初、「第7回呉清源杯」 清永 忠
女性国際棋戦、第7回呉清源杯は1日、中国福建省福州市で決勝3番勝負の第3局が打たれ、上野愛咲美女流立葵杯(23)が中国の唐嘉ブン六段(20)を破り、対戦成績2勝1敗で優勝した。
日本、中国、韓国のトップ棋士ら24人が争う女性国際棋戦最高峰の同大会で日本勢の優勝は初めて。上野女流立葵杯の国際棋戦優勝は2022年のワールド碁女流最強戦以来、2度目。
決勝3番勝負は11月29日の第1局で上野女流立葵杯が先勝したが、同30日の第2局で唐六段が勝利し、決着は最終局に持ち込まれていた。 上野女流立葵杯は16年にプロ入り。19年には男女混合の竜星戦で準優勝した。上野は「ハンマー」の異名を持ち恐れられている。棋譜は添付ファイルにしてあります。
一力天元が「天元位」2連覇 清永 忠
第50期天元戦五番勝負(新聞三社連合主催)の第4局が28日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で打たれ、一力遼天元(27)が芝野虎丸九段(25)に123手で黒番中押し勝ちし、対戦成績3勝1敗でタイトルを防衛した。天元通算3期で本因坊、棋聖、名人との4冠を維持した。芝野九段は名人を奪われたリベンジを果たせず、無冠返上はならなかった。
一力天元は半目勝負の熱戦となった第1局に勝利。第2局は芝野九段の巧みな打ち回しに屈したが、終盤の好機をつかんで第3局を制すると、第4局は序盤から優位に立って押し切った。
今年、国際棋戦の応氏杯世界選手権を制したほか、自身初の4冠となった一力天元は「出場した四つの7大タイトル戦などで結果を残すことができ、成長できた部分はあった。大舞台で、気負わずにパフォーマンスを発揮できるようになってきて、収穫のある1年だった」と振り返った。 棋譜は添付ファイルにしてあります。