2024メール碁会通信(35)

  2024.  8. 31

「ヨーロッパ・碁・コングレス24」に参加して   上坂 且(船橋市)

今年の「EGC24」は、フランス西部にある第四の都市トゥールーズでありました。そこはピレネー山脈に近く航空産業がさかんな地域です。会場はENACという国立航空学校の施設です。例年およそ千人の参加者が集まる大会なので大きな施設が必要です。

「メール碁会」メンバーからは、望田さん、川村さん、青山さん、わたしの4人が参加しました。他に日本からは20人ほど参加されていました。コロナの関係で。ここ4年ほど参加を控えていましたが、今年は以前の常連がほとんど参加されていました。参加者はヨーロッパコングレスとありますが、ほとんど世界中から参加され、上は院生に近いレベルの人から初心者まで幅広い人たちです。

メインラウンド(正規の対局)が10局あり、わたしたちはそれに間に合うよう7月27日までに当地に入りました。望田さんとわたしはENACの寮に入りました。2週間という滞在期間普通のホテルに泊まれば素泊まりでも20万円は超えるでしょうが、この施設の寮の使用料はわたしの場合、自炊できる部屋でなんと合計37,000円でした。

試合は、正規10局の試合のほかに自由参加の午後30分の早碁と週末試合(10局)があります。

試合は朝10時から始まりますが、とにかくヨーロッパの連中はよく考え時間を使います。わたしは十年ほど前2Dで登録しましたが毎年負けが続いて現在のEGCでは1Kになっています。日本から来たみなさんの成績はいずれも優れず、わたしの5:5が最高だったようです。これも下げるに下げられたレベルであるので決して自慢できるものではありません。日本からのメンバーは「メール碁会」 の皆さんと同じような年配の方々で皆さんがそれほど弱くなったわけではありませんが、世界の若者たちはどんどん強くなっていく、このことでわたしたちは負けこんでいくのです。つまり相対的にGC内での順位を下げられていくのです。写真(略)は、わたしが対戦したウクライナから来た若い子です。

フランスの天候は、朝夕は涼しいですが日中日差しの道路は炎の中を歩くようでした。またフランスの物価は日本の2倍から3倍します。何でも高いのにはへいこうしました。日本はバブル以来およそ30年間物価・給料とも横ばいでしたが、その間世界は右肩上がりに伸び、おかげでそのあおりをもろに受けました。

試合以外の時間をどう過ごすか、幸いわたしにはスケッチという趣味がありますが、食事は全て自炊で済ませました。フランスに行って「フランス料理」も食べてこなかったのかとまさに笑い話です。

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