2022メール碁会通信(6)
2023. 2. 11
13歳 仲邑菫三段が最年少タイトル 清永 忠
中学生棋士、仲邑菫三段(13)が6日、東京都千代田区の日本棋院で打たれた第26期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負第3局で上野愛咲美女流棋聖(21)に白番中押し勝ちし、対戦成績2勝1敗として、史上最年少の13歳11カ月で女流タイトルを獲得した。囲碁で中学生がタイトルを手にするのは初めて。
対局終了後、仲邑新女流棋聖は「上野先生に勝てたのは自分でもびっくり。まだあまり実感はないが、日々の努力が結果につながったのだと思う。 タイトルをとるのはすごく大きなことなので、実際に達成できたことは自信になる。今後は世界戦で戦える棋士になりたい」と話した。
これまでの記録は藤沢里菜女流本因坊(24)が2014年の会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦(現・女流立葵杯)で優勝したときの15歳9カ月だった。男性棋士も参加する一般棋戦では、井山裕太王座(33、本因坊・碁聖)が05年の全日本早碁オープン戦で記録した16歳4カ月が最年少。
仲邑新女流棋聖は「英才特別採用」の第1号として、19年に10歳0カ月と史上最年少(当時)でプロ入りした。22年4月には女流名人戦、同年7月には扇興杯女流最強戦でタイトルに挑んだが、いずれも敗れていた。女流棋聖戦は1手30秒で打つ早碁棋戦。挑戦者決定戦で藤沢女流本因坊を破って上野前女流棋聖への挑戦権を獲得した仲邑新女流棋聖は、第1局を落とすも 第2、3局と2連勝でタイトルを獲得した。
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