2022メール碁会通信(43)

  2022. 11. 5

第47期名人戦 芝野・名人位返り咲き     清永 忠 

芝野虎丸九段(22)が11月3日、井山裕太名人(33)を破り、3期ぶり名人復位を遂げた。

甲府市の常磐ホテルで打たれていた第47期囲碁名人戦七番勝負の第7局を、202手までで白番中押し勝ちし、シリーズを4勝3敗で制した。

 井山は歴代最多タイの9期目の名人獲得を逸した。三大タイトル(名人、棋聖、本因坊)は今春の棋聖戦に続く失冠で、2012年以来の本因坊のみの一冠に。囲碁界は長く続いた井山1強の時代から、名人=芝野、棋聖=一力遼(25)、本因坊=井山による3者並立の戦国時代を迎えた。

 芝野は19年に史上初の10代で名人になったが、井山には翌年の初防衛戦など3度の七番勝負ですべて負かされていた。今期名人戦は積極果敢に仕掛ける井山に対し、優れた大局観を支えに硬軟両様の構えで対抗。井山の反撃でタイに戻されたものの、最終局は相手の大石を豪快に仕留め、昨年の無冠転落から復活を果たした。棋譜は添付ファイルにしてあります。



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