2022メール碁会通信(29)
2022. 7. 23
第7回扇興杯は牛四段の手に 清永 忠
第7回扇興杯女流最強戦決勝が17日滋賀県東近江市の「クレフィール湖東」で打たれ、牛栄子四段が白番2目半勝ちで優勝。敗れた仲邑菫二段は、13歳4カ月での史上最年少タイトル獲得はならなかった。
ニギリの結果、黒番となった仲邑二段は、序盤から落ち着いた打ち回しで優勢に。中盤以降も危なげなくリードを広げ、必勝とみられる局面まで持ち込んだ。だが、牛四段の粘りの前に徐々に形勢を損ね始め、秒読みの中で逆転を許し、そのまま押し切られた。
仲邑二段は、4月に女流名人戦三番勝負で藤沢里菜女流二冠に挑戦しタイトル戦初出場となったが、2連敗で獲得はならず。今回は15日に打たれた準決勝でその藤沢女流二冠を破って決勝に進出したが、またも大一番で長蛇を逸した。棋譜は添付ファイルに。
女流の史上最年少タイトル記録は、藤沢女流二冠が2014年に女流立葵杯を奪取した際の15歳9カ月。全棋士参加のタイトル最年少記録は、05年に井山裕太五冠(当時四段)が阿含・桐山杯を制した際の16歳4か月だった。扇興杯はトーナメント棋戦で、決勝は1番勝負。優勝賞金は女流棋戦で最高の800万円。
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