2021メール碁会通信(33)
2021. 8. 21
新棋戦の開設 清永 忠
日本棋院は10日、新しい公式戦として「テイケイ杯俊英戦」「テイケイ杯レジェンド戦」「テイケイ杯女流レジェンド戦」の3棋戦を新設すると発表した。
「俊英戦」は25歳以下(予選開始年4月1日時点、以下同)の棋士による棋戦。リーグ戦、決勝三番勝負は持ち時間各2時間の休憩なしと、国際棋戦の基準を見据えている。中国、韓国勢に苦戦を強いられる現状を打破するための舞台という役割を担う棋戦になる。一力遼二冠(24)は「国際棋戦を意識して照準を合わせるのは貴重な経験になります。世界戦で戦える棋士を、という期待に応えられる活躍をしたいです」と抱負を述べた。棋戦追加により日程は過密になるが「韓国や中国は午前午後で違う棋戦を打つ過密スケジュールにも臨んでいる。棋戦が増えるのはやり甲斐を感じます」と前向きだった。
「レジェンド戦」は60歳以上の七大タイトル獲得経験者、60歳以上の前年賞金ランキング上位棋士らによる棋戦。
「女流レジェンド戦」は45歳以上の女流棋戦タイトル獲得経験棋士、45歳以上の前年賞金ランキング上位女流棋士による棋戦。
俊英戦は10月、レジェンド戦は10月、女流レジェンド戦は9月から始まる。各決勝は囲碁・将棋チャンネルで放送される。
棋戦情報 清永 忠
(碁聖戦)
第46期碁聖戦五番勝負の第4局が17日、新潟市で行われ、井山裕太棋聖(32)が198手までで、一力遼碁聖(24)に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝2敗とした。最終第5局は29日、東京都の日本棋院本院で打たれる。棋譜は添付ファイルにしてります。
(扇興杯)
仲邑菫二段(12)が12日、東京・日本棋院で第6回扇興杯本戦2回戦に臨み、鈴木歩七段(37)に241手で黒番3目半負けを喫した。仲邑は今春の第8期立葵杯に続く準決勝進出を逃し、ベスト8で敗退した。総合物流企業センコーの創業100周年記念事業の一環として2015年に創設。日本棋院と関西棋院の女流棋士が出場する。優勝賞金は女流棋戦としては最高額の800万円。他の主な女流棋戦とは異なり、挑戦手合制ではなく、前回優勝者も含めたトーナメント方式で争われる。
今回の棋戦は、6月初めに16名の棋士の参加により始まり、これまで2回戦が終了、4名の棋士が準決勝に勝ち上がっている。謝衣旻六段、上野愛咲美扇興杯、藤沢女流本因坊、鈴木歩七段である。
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