2020メール碁会通信(49)
2020. 12. 12
棋戦情報
(天元戦)
井山裕太天元(31)に一力遼碁聖(23)が挑む第46期天元戦5番勝負の第4局が7日、兵庫県洲本市 内で打たれ、白番の一力碁聖が208手で中押し勝ちし、2勝2敗とした。
最終の第5局は16日に徳島市内で打たれる。棋譜は添付ファイルにしてあります。
(王座戦): 芝野王座位を防衛
第68期王座戦五番勝負の第4局は3日、神奈川県秦野市で打たれ、芝野虎丸王座が挑戦者の許家元八段に308手までで黒番半目勝ちし、通算3勝1敗で初防衛を果たしました。十段と合わせて二冠を堅持しました。
棋譜は添付ファイルにしてあります。
棋界ニュース 清永 忠
(王立誠九段・文化庁長官表彰)
日本棋院は、王立誠九段が12月1日に発表された令和2年度文化庁長官表彰に選ばれたことを発表した。なお、日本棋院から本表彰に選ばれるのは平成30年度に表彰された武宮正樹九段以来2人目となる。
文化庁長官表彰とは、文化活動に優れた成果を示し我が国の文化の振興に貢献した人、または日本文化の海外発信、国際文化交流に貢献された人に対し、その功績をたたえ文化庁長官から表彰される。王立誠九段の選考理由は、永年にわたり、囲碁棋士として第一線で活躍するとともに、囲碁の普及・振興の取組にも努め、我が国の文化芸術の振興に多大な貢献したことが評価された。
(王立誠九段のコメント)
この度は文化庁長官表彰という名誉に与り、誠にありがとうございます。台湾から来日して丁度50年。振り返ると、本当にたくさんの方々に支えられてきました。このような名誉ある表彰に与ることができたのは、支えてくださった皆様のおかげだと思っております。
今回の栄誉を励みとし、これからもなお一層の研鑽を重ね、囲碁を通し日台文化交流に少しでも役立てるよう精進してまいります。

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