2020メール碁会通信(42)
2020.10.24
日本棋院、定款変更
日本棋院は20日、「囲碁は長年、国内の多くの人に親しまれてきた」として、囲碁を「国技」と位置づける定款変更を行ったと発表した。来年開催予定の東京五輪・パラリンピックを機に、日本の伝統文化として国内外に発信する狙いだ。囲碁は中国で生まれ、1400年以上前に日本に伝わった。平安時代には清少納言の書いた「枕草子」に登場するなど女性貴族にも親しまれ、江戸時代には庶民にも広がった。1827~28年に本因坊丈和が書いた囲碁の指南書「国技観光」では書名にも使われ、日本棋院が1946年に発足した際に発した声明にも「国技囲碁」とうたっている。相撲以外では、野球協約にも野球を「不朽の国技」と記している。棋院監事の橋本雄二郎九段は「国技というのは看板になる。これを掲げて多くの人に囲碁を認知してもらいたい」と話している。