2022メール碁会通信(4)
2022. 1. 29
若干20歳の「天元」誕生 清永 忠
20歳になったばかりのタイトルホルダーが誕生した。昨年12月6日に決着した
第47期天元戦五番勝負を3勝1敗で制した関航太郎天元(八段)だ。20歳での天元奪取は、 第37期(平成23年)の井山裕太(22歳5カ月)を10期ぶりに更新する天元戦歴代最年少。七大タイトル全体をみても、令和元年・名人戦の芝野虎丸(19歳11カ月)に次ぎ2番目の年少記録。 プロ入りから4年8カ月で七大タイトルの一つを獲得するのは、芝野の5年1カ月を抜き史上最速だ。「AIソムリエ」と呼ばれるほど囲碁AI(人工知能)ソフトに精通していることが快挙を支えた。
「秀哉忌」開催
囲碁の二十一世本因坊秀哉(1874~1940年)をしのぶ「秀哉忌」が命日の1月18日、東京・巣鴨の本妙寺で営まれた。昨年、歴代1位タイの本因坊10連覇を果たした本因坊文裕(32)=井山裕太九段=が祭主を務め、秀哉の流れをくむ大淵盛人九段の一門や、毎日新聞、日本棋院の関係者らが参列。
本堂で法要を行った後、墓前で手を合わせた。秀哉は世襲制最後の本因坊で、現在の実力制のタイトル戦の設立に尽力した。同寺には四世道策以降の歴代本因坊らの墓所があり、秀哉もこの寺に葬られている。
今期の本因坊戦で前人未到の11連覇を目指す文裕は「ここに来ると、身が引き締まる思いがする。(11連覇は)積み重ねないとチャレンジできない記録であり、戦える幸せに感謝しながら、自分の力をすべて出せれば」と話した。
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