2022メール碁会通信(24)

  2022. 6. 18

井山・本因坊11連覇達成            清永 忠

本因坊戦七番勝負は、第4局が11日から福岡県太宰府市の九州国立博物館で行われた。 過去に、囲碁の7大タイトルを2度独占し、国民栄誉賞も受賞した井山裕太四冠(33)は、 本因坊戦でこれまでタイトル戦連覇記録覇記録最多タイの10連覇としていた。今期の本因坊戦では、囲碁のタイトルホルダーで、新聞記者でもある一力遼棋聖(25)を挑戦者に迎え、第3局まで3連勝し、第4局では、12日午後6時すぎ、196手までで井山四冠が一力棋聖を投了に追い込み、タイトル防衛を果たした。

本因坊戦で11連覇を達成した井山四冠は、 1998年に同じく本因坊戦で10連覇を果たした趙治勲九段のタイトル戦連覇記録を更新した。

局後の会見で井山四冠は、「趙治勲先生の偉大な記録は、自分も子供のころに囲碁ファンの一人として見ていた記録ですので、そこにチャレンジできたことは光栄に思います」「記録を打ち立てられたことは、できすぎな部分と、自分なりにひとつひとつ精いっぱいやってきた結果がこういう形で出せて非常にうれしく思います」と語った。

関係者のコメントは以下の通りです。

小林覚・日本棋院理事長の祝福

このたびは11連覇おめでとうございます。とにかく大変な記録です。77年にわたる長い本因坊戦の歴史の中でも、本因坊文裕は特別な棋士です。日ごろの鍛錬の賜物で、我慢の連続であったと思っております。連覇の記録は、これからご自身がさらに更新なさるかもしれませんし、今後、この記録が抜かれることはまずないでしょう。あとは、どこまで連覇が続くのか楽しみです。

趙治勲九段の祝福

昨年、井山さんに記録が並ばれて幸せだった。正直、記録を抜かれたのは残念だけど、11連覇で終わるのもやめてほしい。僕の記録と比較されて、目の上のたんこぶみたいな感じになるから。できるなら20連覇ぐらいして、はるかかなたに行ってほしい。

 

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