2020メール碁会通信(33)

農心ラーメン杯で日本敗退      清永 忠

日本、中国、韓国による韓国主催の勝ち抜き団体戦「第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦」の

第10戦が8月18日に行われ、日本チームの5番手、井山裕太三冠(31)は185手までで、

黒番の朴廷桓九段(27)=韓国=に中押しで敗れた。これにより日本チームの敗退が決まった。

当初は3月に実施される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により延期。渡航が制限

されているため、東京都千代田区の日本棋院内でインターネット対局で行われた。井山三冠は

「スタジオで一人でパソコンに向かうのは初めてだったが、始まってしまえばふだん通り。自分

が負ければ日本も敗退。できればもう少し先まで進みたかった」と話した。

昨年10月に開幕した今大会は、村川大介九段(29)、山下敬吾九段(41)、一力遼碁聖(23)、

許家元八段(22)の日本勢は1勝もあげられずに敗退。井山三冠は7人勝ち抜きの楊鼎新九段

(21)=中国=に勝利していた。「自分としては一つの仕事はできたと思う。そこから先に進む

のは大変。今後も一つひとつの機会を大事にしていきたい」と振り返った。

棋譜は添付ファイルにしてあります。