2021メール碁会通信(10)
2021. 3. 13
不本意坊通信(1) 川口 侑利(千葉県船橋市)
= 傘寿の楽しみ =
今年、わたしは満80歳の傘寿です。
ともだちによっては、「あきらかに、ブレーキ故障の症状。考えられない暴挙」というひともいますが、もともとずうずうしいわたしは一向に怯まずに、「オリンピックイヤーの21年末までには、是非とも四段達成するんだ!」と、やんちゃ坊主そのままです。
これまでいろいろな趣味を手がけてきました。柔・剣道でいえば初段~三段くらいになると、楽しむ勘所はだいたいわかったから、それ以上、あまり深入りしないでもうそろそろ他に移ろうと、敢えてしてきました。
なぜかって?人それぞれで、中には特定の楽しみを深く追求するほうがいいという方もいらっしゃいますよ、ね? しかしわたしは、「人生には、数え切れない楽しみがあるのに、時間は限られているから、広く浅く楽しむ方がいい」と思うタチです。
そうはいっても、ひとっ飛びにうまくなれるわけではないので、囲碁を本格的にはじめるにあたっては、まず誕生月の5月に、一瞬でもいいから三段になるよう、ちからを集中しました。
(その時の棋力は、インフレ二段といったところでした) そして、二段~四段のもだち7,8人にその主旨を説明し、5人から賛同を得、昨年央から秋口にかけてスタートしました。
形式は時節柄、リモートです。その際、いつまでも利用ソフトの「モバゲー」と言っていたのでは、まるで、悪いものを食べて苦しがっているポケモンのように聞こえる・・・かも知れないと思い、この碁会を「迷人戦」と命名し、対戦相手を迷人と持ち上げる一方で、自分のことは、「もしかして、ご実家はお寺さん?」と、何度となくいわれるような風貌なので、不遜ながら本因坊家にあやかって、「不本意坊」と称しています。なお、「迷人」とか「迷人戦」といったネーミングは、その後ご本人からなんのクレームもないので、気に入ってくれたらしいと、勝手に思っています。書き忘れましたが、「どうして目標が四段なのか?」です。
いまわたしは、二段を自称しています。実質は前にインフレが付くのですが、当面の目標はこれを取ること。そして、近々三段に!ここまで来れば、四段ももう間近。リモート囲碁大会にも、「堂々と」二段でエントリー。結果はまだやっと片目が開いて、合計1勝5敗と惨憺たるものですが、自分なりの手応えは摑んだつもりです。そしてなにより、打ち手はアマである限り、ドタンバに来てダメ詰まりで大石を取られて大逆転、といった碁はしょっちゅう目にして来ました。その点、われわれ低段者の碁と変りません。六段以上のひととはお手合わせしてもらったことがないので、はっきりいえませんが、「プロではない」ということでは、かれら
の碁もたいしたことはないとさえ言えます。ですから、80になっても90でも、好奇心がつづく限り、まだまだのびしろはあると、わたしは思います。みなさん、精進しましょう!
(読み返してみると、あいかわらずずうずうしいワタシです)
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