2024メール碁会通信(10)

 2024.  3. 9

第1回農心白山水杯世界囲碁シニア最強戦 準優勝  清永 忠

日本、韓国、中国の各国棋士4名による勝ち抜き団体戦、「第1回農心白山水杯世界囲碁シニア最強戦」の決勝戦が2月25日(日)に中国・上海市で行われた。結果は韓国の劉昌赫九段が日本の依田紀基九段に白番中押し勝ちをおさめ、韓国チームの優勝が決まった。日本チームは準優勝となった。

決勝の棋譜は添付ファイルにしてあります。

(日本): 依田紀基九段、武宮正樹九段、彦坂直人九段、山城宏九段

(韓国): 曺薫鉉九段、徐奉洙九段、崔珪昞九段、劉昌赫九段

(中国): 聶衛平九段、劉小光九段、曹大元九段、馬暁春九段

 なお第10戦では依田九段は中国の主将 聶衛平九段と対戦して破っている。その棋譜も添付しておきます。

 

 

女流棋聖就位式(37年ぶり姉妹同時タイトル)  清永 忠

 

女流棋聖を獲得した棋士を表彰する就位式が行われた。姉の囲碁棋士も女流名人などのタイトルを持っていて、姉妹同時のタイトル保持は37年ぶりとなる。

その女流棋聖就位式が2月22日行われ、仲邑菫三段からタイトルを勝ち取った上野梨紗・女流棋聖が表彰された。上野女流棋聖の姉・愛咲美五段も現在、女流名人など2つのタイトルを持っていて、姉妹同時のタイトル保持は37年ぶりとなる。

上野梨紗・女流棋聖の談「昔のインタビューで初タイトルは女流棋聖を取りたいと私が言ったらしく、姉はそのとき『え?』と思ったらしいんですけど、それがかなったかなと思います」

来賓祝辞では、先月26日に発足したばかりの藤沢一就八段(59)の一門後援会代表発起人である本保芳明初代観光庁長官(74)が「孝行娘」とたたえた。

上野は藤沢の弟子であり、発足後、タイトル獲得第1号にもなった。

「後援会が発足したばかりで、早速こういう形で女流棋聖を獲得してくれて、一門として名誉。新しいスターの誕生です。梨紗さんに感謝申し上げたい。

中国や韓国の棋士に打ち勝って2本の囲碁界を元気にしてもらいたい。少なくとも30期くらいまで連覇してくれれば、名前も上がる」と、スピーチしていた。

3月、韓国に拠点を移す仲邑三段に上野女流棋聖は、「次は世界戦の大きな舞台で戦えたら」と語っている。

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