2023メール碁会通信(31)
2023.8.5
青木喜久代八段による指導碁イベントの開催 吉田 道人
連日猛暑が続く中、7月29日(土)、日本棋院・青木喜久代八段をお招きして、指導碁イベントを開催した。場所は、神田にあるベルギー料理店「シャン・ドウ・ソレイユ」4Fの多目的ホール。
青木八段は、女流名人4期、女流鶴聖4期、女流最強戦1期など活躍されました。現在は日本棋院の常務理事を担っており、日本棋院の基本問題に取り組んでおられます。
指導碁を始める前に、皆様からの質問に青木八段がお答えになるという場をいただいた。いろいろ質問は出ましたが、特に、今後の日本の囲碁界の見通しについて大きな関心が示された。
日本棋院の最近の動向として、囲碁新聞の廃刊、本因坊戦の挑戦者決定リーグ戦方式を止め、賞金額の大幅な減額、等が発表されていますので、その理由などが説明されましたが、根本的な対策には程遠い感じです。
1980年代では、1000万人を超える囲碁人口が、その後徐々に減少し、2年前には150万人となり、現在は100万人を割るレベルと推測されます。囲碁人口の拡大、プロ棋士の海外での棋戦で成果を上げていく対策など、抜本的な対策に取り組む姿勢を期待したいところです。